「これ、実話なの?こんな編集部、本当にあるの?」
NHKドラマ『シバのおきて〜われら犬バカ編集部〜』を観て、そんな疑問を抱いた人は多いはず。
SNS上でも、「元ネタがあるらしい」「柴犬の雑誌って実在するの?」と盛り上がっていますよね。
そんな読者のために、本記事ではハッキリ解説いたします。
実話とフィクションの境界線、モデルとなった編集部の実在性、そして制作の裏話まで。。
ポイントを絞って、3分で理解できる形でまとめてみましたので、ぜひ読み進めてみてください。
『シバのおきて』ってどんなドラマ?簡単におさらい

2025年秋にNHKで放送中の『シバのおきて〜われら犬バカ編集部〜』は、実在する柴犬専門誌をモデルにした、笑って泣ける「犬×人間」のヒューマンドラマです。
実話に基づきながら、ドラマとしての味付けを加えた作品で、現在SNSでも話題沸騰中。
まずはこの作品の基本情報と魅力を整理しておきましょう。
あらすじと登場人物
舞台は、柴犬専門雑誌「シバ」の編集部。
主人公・相楽俊一(演:大東駿介)は、犬にあまり詳しくないまま編集長に抜擢され、個性豊かな「犬バカ」スタッフたちとともに、柴犬愛にあふれた誌面づくりに奔走します。
俊一の相棒となる柴犬・福助との出会いや絆の深まりも、物語の大きな柱。
人間同士のすれ違い、仕事の苦悩、そして犬との温かい関係が、ユーモアとともに描かれています。
特徴と見どころ
放送は2025年9月30日(火)スタートし、毎週火曜の夜10:00~10:45の全9話。
この作品で注目なのが「犬の声」を俳優が演じる演出。
福助の声を柄本時生、ほかの犬役にも津田健次郎ら実力派が参加し、犬たちの心の声が人間ドラマに絡んでくるユニークな試みが話題です。
実際の出来事をもとにしつつ、ドラマらしい温かさや軽快な展開が加わり、心地よく楽しめる仕上がりになっています。
「シバのおきて」は実話?→答えは【半分YES】
結論から言うと、『シバのおきて』は完全な実話ではないが、リアルな実体験がベースになっています。
つまり、「半分実話」というのが正確な表現です。
モデルは実在!『Shi-Ba』編集部が元ネタ
ドラマの舞台となる柴犬専門誌「シバ」は、実在する雑誌『Shi-Ba(シーバ)』がモデルとなっています。
原作者である片野ゆか氏は、実際にこの雑誌の編集部で働いていた経験があり、その体験をもとに書かれたのが『平成犬バカ編集部』。
この書籍がドラマの原作となっています。
雑誌の発行元である辰巳出版も実在し、柴犬愛あふれる誌面作りに取り組んでいます。
つまり、登場人物やエピソードの多くに「元ネタ」が存在しているのです。
犬との絆や職場の空気感はリアル
ドラマで描かれる「犬中心」の編集部や、犬に振り回されながらも楽しむスタッフの姿は、実際の編集部の雰囲気を反映したそのもの。
編集会議で犬の鳴き声が響いたり、記事の優先順位が「かわいさ」で決まったりと。。一見、コミカルな演出に見える場面も、実際に体験談として語られている内容と一致しています。
特に「犬にとって何が一番かを常に考える」という姿勢は、原作でも繰り返し語られており、ドラマにもその精神がしっかり反映されています。
演出との違い:リアルとフィクションの境界線はここ
実話をベースにしているとはいえ、『シバのおきて』はあくまで「ドラマ」。
当然、演出や脚色も随所に加えられています。
視聴者が事実と演出を混同しないよう、ポイントを押さえておきましょう。
ドラマならではの誇張表現や演出も
登場キャラクターの性格や掛け合い、場面ごとの演出にはフィクション的要素が多く含まれています。
たとえば、編集部員たちの極端な「犬バカ」ぶりや、毎回トラブル続きの展開などは、物語としての面白さを重視した構成。
実際の編集部がここまで賑やかかどうかは別として、視聴者の印象に残るよう、意図的に誇張されています。
リアルな素材を土台にしながらも、ドラマとしての魅力を優先して再構成されている点に注目です。
実話を面白く伝える【再構成力】に注目
『シバのおきて』の優れている点は、リアルな体験談をただ再現するのではなく、「どうすれば視聴者に伝わるか」を考えて再構築しているところです。
犬との日々の関係や編集部での奮闘は、リアルな情景をベースにしながらも、笑いや感動を交え、テンポよく描かれています。
これはまさに、実話に「物語性」を与える脚本の力。
だからこそ、「これって本当にあった話?」と感じさせる説得力が生まれているのです。
柴犬「福助」も実在モデル?動物撮影の裏側とは
ドラマ『シバのおきて』を観て、「あの柴犬・福助、演技うますぎでは…?」と感じた方も多いのではないでしょうか。
実はこの福助にも、撮影現場ならではの工夫と、【本物の柴犬らしさ】が詰まっています。
福助を演じた「のこ」は本物の柴犬
劇中で福助を演じているのは、「のこ」という実在の柴犬。
タレント犬ではなく、家庭犬として育てられている「のこ」は、撮影時に特別なトレーニングを受けたわけではありません。
それでも自然体で堂々とした演技を見せ、SNSでも「名演技!」と話題になりました。
犬のストレスを最小限にするため、現場ではリハーサルにぬいぐるみを使ったり、猛暑の屋外撮影を避けたりといった「犬ファースト」の配慮が徹底されていたそうです。
犬バカ編集部の「犬愛」は本物
ドラマのテーマは「犬と人が共に生きること」。
このテーマは現場の空気にも反映されていました。
制作スタッフはもちろん、キャスト陣も犬との距離感を大切にし、必要以上に触れない、声をかけすぎないなど、犬へのストレスを配慮した対応を徹底。
これは原作の精神でもある「犬の気持ちを最優先にする」価値観に通じるものです。
つまり、【犬バカ】は演出ではなく、制作チーム全体の姿勢そのものだったのです。
まとめ
NHKドラマ『シバのおきて』は、実在の雑誌『Shi-Ba』編集部をモデルにした「半分実話」の作品であることがわかりましたね。
現実にあった出来事や人間関係を土台にしながら、ドラマとしての面白さやテンポ感を加えることで、視聴者に伝わる物語へと生まれ変わっています。
だからこそ、リアリティとフィクションが絶妙に混ざり合い、「これ、ほんとにあった話かも?」と感じさせる力があるのです。
ドラマを楽しみながら、その背景にあるリアルにもぜひ注目してみてくださいね。
