プログラミングスクールは高いけど元取れる?投資回収までの期間を計算してみた

プログラミングスクールは高いけど元取れる?投資回収までの期間を計算してみた

「プログラミングスクールって50万円以上するけど、本当に元取れるの?」

これ、スクール検討中の人なら誰もが抱く疑問ですよね。正直、安くない買い物です。失敗したら痛すぎる。

結論から言うと、給付金を使えば実質10万円台まで抑えられるし、卒業生の約7〜8割近くが年収アップを実現しているという調査データがあります。

ただし、全員が成功するわけじゃない。ポートフォリオを作らず就活に失敗した人もいます。

この記事では、元が取れる条件と取れない人の共通点を、検証可能な数字と調査データをもとにお伝えします。


目次

プログラミングスクールの料金相場|給付金で実質いくらになる?

プログラミングスクールの料金相場|給付金で実質いくらになる?
プログラミングスクールの料金相場|給付金で実質いくらになる?

まずは「そもそもいくらかかるのか」を把握しておきましょう。

主要スクール6校の実際の料金(2026年1月時点)

「プログラミングスクールの平均相場は○○万円」という情報をよく見かけますが、どのスクールを対象にするかで数字が変わります。

なので、ここでは各スクール公式サイトで確認できる実際の料金を並べました。

スクール名コース名期間料金(税込)出典
テックキャンプエンジニア転職(短期集中)10週間657,800円公式サイト
テックキャンプエンジニア転職(夜間・休日)6ヶ月877,800円公式サイト
RUNTEQWebエンジニアコース9ヶ月550,000円公式サイト
侍エンジニアWebエンジニア転職保証16週間693,000円公式サイト
ポテパンキャンプRailsキャリアコース5ヶ月440,000円公式サイト
デイトラWeb制作コース1年間129,800円公式サイト

この6校の単純平均を計算すると…

(657,800 + 877,800 + 550,000 + 693,000 + 440,000 + 129,800)÷ 6 = 558,067円

ただし、これは「この記事で紹介している6校」の平均です。転職保証付きの高額コースに絞れば60〜90万円台が中心になりますし、デイトラのような買い切り型を含めると下がります。

重要なのは「自分が検討しているスクールの料金」を正確に把握することです。

給付金を使えば最大80%オフ|実質負担額の計算例

国の専門実践教育訓練給付金を使えば、受講料の最大80%が戻ってきます。

給付金の内訳(出典:専門実践教育訓練給付金制度|RUNTEQ公式

タイミング給付率
修了時受講料の50%
転職成功時追加で20%
賃金5%以上アップ時さらに10%
合計最大80%(年間上限64万円)

では、実際にいくらになるのか計算してみましょう。

給付金適用後の実質負担額(80%還元の場合)

スクール名通常料金計算式実質負担額
テックキャンプ(短期集中)657,800円657,800 ×(1−0.8)131,560円
RUNTEQ550,000円550,000 ×(1−0.8)110,000円
侍エンジニア693,000円693,000 ×(1−0.8)138,600円

※給付率はスクール・コースにより異なります。70%還元のコースもあるため、必ず公式サイトとハローワークで確認してください。

テックキャンプの場合、公式サイトでも「実質131,560円で受講可能」と明記されています。(出典:テックキャンプ公式

給付金の受給条件は「雇用保険に2年以上加入していること」が基本です。会社員なら多くの人が対象になります。


プログラミングスクールで元が取れる条件|投資回収シミュレーション

プログラミングスクールで元が取れる条件|投資回収シミュレーション
プログラミングスクールで元が取れる条件|投資回収シミュレーション

料金相場がわかったところで、本題に入ります。「その投資、回収できるの?」という話。

卒業生の74%が年収アップ|調査データの詳細

株式会社SAMURAIが2023年11月に実施した「プログラミングスクール卒業生100名への意識調査」によると、74%が「受講前より年収が上がった」と回答しています。

調査の詳細(出典:プログラミングスクール卒業後のリアル|侍エンジニアブログ

項目内容
調査主体株式会社SAMURAI
調査期間2023年11月2日〜11月12日
対象者プログラミングスクールの卒業生100名
調査媒体クラウドワークス
掲載元PR TIMES

ちなみに2021年の同様の調査では「上がった」は47%だったので、改善傾向にあります。

年収が下がった人は2〜6%にとどまりました。

また、2024年11月〜12月にプロリア プログラミングが実施した調査でも、約8割が年収アップを実感したという結果が出ています。(出典:プログラミングスクール卒業生の進路調査|PR TIMES

各スクールが公表している年収アップ実績(出典:プログラミングスクール卒業後の就職先|CloudInt

スクール名年収アップ額備考
侍エンジニア平均+65万円転職保証コースの実績
テックアカデミー平均+21〜28万円転職後初年度の実績

注意点として、これらはスクール側が公表している数字であり、成功者のデータが中心になっている可能性があります。

投資回収までの期間を計算してみた

では、具体的に「何ヶ月で元が取れるのか」を計算します。

計算式

投資回収期間(月)= 投資額 ÷(年収アップ額 ÷ 12)

シミュレーション結果

シナリオ投資額年収アップ額計算式回収期間
給付金あり・侍エンジニア実績約14万円+65万円/年14÷(65÷12)約2.6ヶ月
給付金あり・テックアカデミー実績約14万円+28万円/年14÷(28÷12)約6ヶ月
給付金なし・侍エンジニア実績約65万円+65万円/年65÷(65÷12)約12ヶ月
給付金なし・テックアカデミー実績約65万円+28万円/年65÷(28÷12)約28ヶ月

※投資額は転職コースの一般的な価格帯を想定

ポイントは2つ

  1. 給付金を使えば、控えめな年収アップ(28万円)でも6ヶ月で回収可能
  2. 給付金なしでも、年収65万円アップなら約1年で回収可能

逆に言うと、年収アップが見込めない場合は回収に2年以上かかるリスクがあります。


元が取れた人の実例|成功者に共通する特徴

数字だけではイメージしにくいので、成功パターンを整理します。

成功者がやっていた3つのこと

複数の調査や体験談を分析すると、成功した人には共通点があります。

①質の高いポートフォリオを作っていた

カリキュラムをこなすだけで終わらせず、オリジナルのWebアプリやサービスを作成している人が成功しています。

ある体験談では、ポートフォリオがないまま就活を始めて「何を作ったんですか?」と聞かれて答えられず苦戦したケースが紹介されています。

出典:プログラミングスクール卒業しても採用されなかった話|もんしょーBLOG

②質問機能をフル活用していた

わからないことを放置せず、すぐに講師に質問。エラーで何日も悩むより、すぐ解決して次に進む。この積み重ねが学習効率を大きく左右します。

③転職サポートを使い倒していた

履歴書添削、面接対策、企業紹介など、スクールが提供するサポートを遠慮なく活用した人の方が成功率は高い傾向にあります。


元が取れなかった人の失敗談|共通する原因

成功事例ばかり見ても意味がないので、失敗パターンも整理します。

失敗事例:ポートフォリオ未作成で面接全滅

ブログ「もんしょーBLOG」で公開されている体験談です。(出典:プログラミングスクール卒業しても採用されなかった話|もんしょーBLOG

失敗の体験談
  • 「僕プログラミングスクールに1ヶ月通ったんですけども、当時の僕の考えは、スクールに通えばエンジニアになるのは時間の問題だと楽観視していました」
  • 「自分の作品作り(ポートフォリオ)という工程までちゃんと回らなかった」
  • 「よくポートフォリオありますか?って聞かれるのですが、その時に出せないと負け確定です」

結果として、何度もインターンの面接に落ちたとのこと。

失敗する人に共通する5つの原因

複数の記事や調査を分析すると、共通するパターンが見えてきます。

①「スクールに入れば何とかなる」と思っている

これが最も危険な思考。RUNTEQのブログでも「スクールに入学さえすればエンジニアになれると考える人は、責任を他人に委ねがち」と指摘されています。(出典:プログラミングスクールでカモにされた話|RUNTEQ BLOG

②ポートフォリオを作らない

カリキュラムの課題をこなしただけで満足してしまう人は多い。でも、企業が見たいのは「あなたが自分で考えて作ったもの」です。

③スクール選びを妥協した

料金の安さだけで選んだ、無料相談を1社しか受けなかった、口コミを調べなかった。こうした妥協が後悔につながります。

④学習時間を確保できなかった

仕事が忙しくて勉強時間が取れず、途中で挫折。これは事前の計画不足が原因です。

⑤年齢や市場を考慮しなかった

30代後半〜40代以上の場合、転職市場でやや不利になる現実があります。これを理解せずに「転職成功率98%」を鵜呑みにすると痛い目を見ます。


独学とスクールどっちがコスパ良い?挫折率約9割の現実

「スクールが高いなら独学でいいじゃん」という意見もあります。実際どうなのか、調査データで確認しましょう。

独学の挫折率が高い理由

株式会社SAMURAIが2019年に実施した調査(298名対象)によると、プログラミング学習時に「挫折や行き詰まりを経験した」と回答したのは87.5%でした。

調査の詳細(出典:プログラミング学習者の約9割が挫折を経験|PR TIMES

項目内容
調査主体株式会社SAMURAI
調査期間2019年8月13日〜8月20日
対象者プログラミング学習経験を持つ10代〜80代の男女298名
調査方法インターネット調査

挫折者の内訳

  • 独学:約6割
  • 学校:約2割
  • 企業研修:約1割

挫折の主な理由

  1. 気軽に聞ける環境がなかった(40.8%)
  2. エラーが解決できなかった(36.3%)
  3. モチベーションが維持できなかった

特に独学の人は「気軽に聞ける環境がなかった」と回答した割合が49%と、平均より9ポイント高い結果でした。

スクールの挫折率はどのくらい?

CloudIntが実施した調査によると、プログラミングスクールの挫折率は約3.5%という結果でした。(出典:プログラミングスクールの挫折率|CloudInt

項目割合
挫折しかけたことがある75.4%
まったく挫折しなかった24.6%
挫折しかけたが乗り越えた95.3%(挫折しかけた人のうち)
挫折を乗り越えられなかった4.7%(挫折しかけた人のうち)

つまり、スクールでは挫折しかけても9割以上が乗り越えているということです。質問できる環境があるかどうかの差は大きい。

スクールが向いている人・独学が向いている人

スクールが向いている人

  • 3〜6ヶ月以内に転職したい
  • 質問できる環境がないと不安
  • 独学で一度挫折した経験がある

独学が向いている人

  • 自己管理能力が高い
  • すでにIT業界で働いている
  • 時間に余裕があり、1〜2年かけて学べる

元を取るためのスクール選び|失敗しないためのポイント

ここまで読んで「スクールに通おう」と思った方へ。スクール選びで失敗しないためのポイントをお伝えします。

講師の質とカリキュラムの見極め方

まず確認すべきは講師の質

  • 現役エンジニアが教えているか
  • 実務経験は何年あるか
  • 質問への回答スピードはどうか

プログラマカレッジの記事でも「講師がついてくれて教えてもらえるスクールかどうかが最も重要」と指摘されています。

次にカリキュラムの内容

  • 学びたい言語・技術が含まれているか
  • 実践的なプロジェクト型学習があるか
  • ポートフォリオ制作のサポートがあるか

最低3社の無料相談を受けて比較する

転職目的なら、転職サポートの中身を必ず確認してください。

「転職成功率98%」という数字だけで判断しないこと。その定義がスクールによって違う場合があります。

最低でも3社以上の無料相談を受けて比較することをおすすめします。1社だけで決めると後悔する可能性が高い。


まとめ|プログラミングスクールで元を取る3つの条件

最後に、この記事の内容をまとめます。

検証できたデータのまとめ

項目数値出典
卒業生の年収アップ率74〜80%侍エンジニア調査(2023年)、プロリア調査(2024年)
年収アップ額(侍エンジニア)平均+65万円公式サイト
年収アップ額(テックアカデミー)平均+21〜28万円公式サイト
プログラミング学習の挫折率87.5%侍エンジニア調査(2019年、298名)
スクールの挫折率約3.5%CloudInt調査
給付金の最大還元率80%厚生労働省制度

元を取るための3つの条件

①給付金を活用して実質負担を抑える

最大80%還元で、65万円 → 13万円程度まで下がります。給付金対象のスクールを選ぶだけで、投資回収のハードルは一気に下がる。

②ポートフォリオを必ず作る

カリキュラム消化で満足しない。オリジナルのWebアプリを作って、GitHubに公開する。これが転職成功の分かれ道。

③スクール選びを妥協しない

無料相談は最低3社。講師の質、カリキュラム、転職サポートを比較して、自分に合ったスクールを選ぶ。

この3つを守れば、3ヶ月〜1年で投資回収は十分に現実的です。

逆に、「入れば何とかなる」という受け身の姿勢では失敗する可能性が高い。スクールは環境であって、成果を出すのは自分自身だということを忘れないでください。

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